ちょこ。ころんの介護備忘録

介護士の出来事を記録しています。

マンガ日誌

夜勤介護のマンガ日誌 第29夜~息が止まらない~

ある夜勤の日。ちょうど0時を過ぎた頃。今日は眠れないご様子のおばあさまが事務所にやってきました。 悲痛なご様子でおられるため、どうされたのか聞いてみると... 息がとまらない お話を聞いてみると、どうやら少し息苦しいようです。 恐らく慌てていた為…

夜勤介護のマンガ日誌 第28夜~辛辣コメント~

いつも仲が良いお二人が食事後にテレビを見ながら会話していました。 テレビに映った演歌歌手を見ながら会話をしているところを聞いてみると... あ、いや狂っては無いですよ~(汗) と慌ててフォローしてみましたが、私の声は全く届いていませんでした。 お…

夜勤介護のマンガ日誌 第27夜~ツンデレ~

食事の時、職員の介助が必要な方がいる事があります。その中で、いつも食事の時に何故か機嫌が悪くなってしまう方がいらっしゃいます。 その日も食事を介助で行っていたのですが... なぜか文句を言いつつもとてもおいしそうに完食されます。 しかも食事介助…

夜勤介護のマンガ日誌 第26夜~絶望~

施設を利用される際、安心して過ごせるようご家族様からお手紙をお預かりすることが時々あります。利用者様が不安になられたりした時に、少しでも心が落ち着くように活用することがあります。 ある利用者様が不安で眠れない日が続いていました。 良かれと思…

夜勤介護のマンガ日誌 第25夜~ご都合変換~

長期でご利用されている方がいらっしゃるのですが、消灯時間を過ぎるといつも不安になってしまうようです。 そして今日も職員を訪ねてきて色々質問されますが... この方の場合、認知症を患っており夜間になると不安も相まって症状が出てきてしまうように感じ…

夜勤介護のマンガ日誌 第24夜~夜のトイレマラソン~

毎晩消灯時間を過ぎた頃、ひそかにマラソンが始まります。今夜は開催されない事を祈りつつ消灯時間を迎えます。 夜9時を過ぎた頃、それは勢いよく開いたドアの音で始まります。 しばらくして... ここから頻度が多くなってきます。 そろそろ顔に疲れが見えて…

夜勤介護のマンガ日誌 第23夜~豹変~

いつもの夜になると高確率で豹変されるおばあさまがいます。この時は事務所で作業していると突然事務所の外から怒鳴り声が聞こえてきました。 事務所を出てみると... 豹変 めちゃくちゃ激怒されていました。 大きな声で口汚い言葉や脅しのような事を繰り返し…

夜勤介護のマンガ日誌 第22夜~良い返事~

いつもの夜勤。あるおじいさまは何か用事があると怒号に近い迫力のある声で職員を呼びます。 でもお部屋を訪問すると... 良い返事 まるで別人のような、透き通るような良い返事をして下さいます。 何故かこういうギャップって好印象になりがちですよね。 普…

夜勤介護のマンガ日誌 第21夜~会話シンクロ率100パーセント~

とある日の朝食後。お二人のおばあさまがお話をされていました。お二人とも耳が遠く認知症も患っていらっしゃるため、いつも会話が噛み合わないですが楽しそうです。 そんなある日奇跡が起こりました。 違う話題からの突然の同調! 仕事していた手が思わず止…

夜勤介護のマンガ日誌 第20夜~猛反省~

とある日の深夜。あるおばあさまのオムツ交換を行うためお部屋に訪問した所、たぶん寝ぼけて混乱していたのでしょうか。杖を振り回しながら暴れまわっていました。 暫くすると静かになった為、お部屋を覗いてみると... 猛反省 ベッドに腰かけて相当落ち込ん…

夜勤介護のマンガ日誌 第19夜~口論~

とある日の夕食前。唐突に認知症を患っているおばあさまがテーブル向かいの同じく認知症を患っているおばあさまと口論を始めました。 その口論の内容は... 口論 お互い「ババア」を連発するバ...おばあさま。 御一方は「ババア」の自覚あるんですね(;^_^A こ…

夜勤介護のマンガ日誌 第18夜~お誘い~

とある日の消灯時間前。おばあさまの就寝介助を行っていました。ベッドへ寝てもらい掛け布団を掛けようとした時、何かを言いたそうな視線を感じました。 お話を伺ってみると... お誘い かなり本気なトーンでお誘いを受けました。 せっかくご指名頂きましたが…

夜勤介護のマンガ日誌 第17夜~ヘイヘイおばあさま~

とある日の夜間。どこからか英語(?)で誰かを呼ぶような大きな声が立て続けに聞こえてきました。 その声を辿ってみると... ヘイヘイおばあさま なんとその正体は、くしゃみをしているおばあさまでした。 部屋の埃でくしゃみが止まらないとの事でした。 こ…

夜勤介護のマンガ日誌 第16夜~個性的ファッション その6~

とある日の朝4時頃。ふとフロアを見ると何か肌色の物体が通り過ぎるのを見かけました。 どなたかがトイレにでも起きてきたのかと様子を見に行くと... ありのままの なんとお風呂道具を持った真っ裸のおばあさまでした! どうされたのか聞いてみると、「お風…

夜勤介護のマンガ日誌 第15夜~個性的ファッション その5~

とある日の夜間。薄暗いフロアの中、何か大きな物体が動いているのが見えました。ついに霊的なものを見てしまったかと冷や冷やしながら確認しに行きました。 恐る恐る移動した方を追いかけてみると... 布団コート なんと掛け布団を頭から被ったおばあさまで…

夜勤介護のマンガ日誌 第14夜~個性的ファッション その4~

とある日の早朝。薄暗い部屋の中で、おばあさまが何やら一生懸命に上着のようなものを着ている様子を見かけました。 声をお掛けしよく見てみると... ショルダーパンツ かなりパッツパツになったパンツをまるでショルダーバッグのように着用していました。 あ…

夜勤介護のマンガ日誌 第13夜~個性的ファッション その3~

とある日の朝。まだ他の利用者様が眠っていらっしゃる時間。おばあさまが遠くの方で熱心に何かを仕込んでいるようでした。 少し期待しつつ近づいてみると... ソックスハンズ On the パンツ なんという事でしょう。 流石にここまで極まってくると、斬新な気が…

夜勤介護のマンガ日誌 第12夜~個性的ファッション その2~

とある日の早朝。またまたいつも早起きのおばあさまが遠くの方でソファに座っている姿を見かけました。 ご挨拶をしようとおばあさまの方へ向かいました。 近づいていくにつれてまたまた違和感を感じはじめました。 なんだろうとよく見てみると... On the ブ…

夜勤介護のマンガ日誌 第11夜~個性的ファッション その1~

とある秋の早朝。いつも早起きのおばあさまが遠くの方でフロアを歩いていらっしゃる姿を見かけました。 ご挨拶をしようとおばあさまの方へ向かいました。 近づいていくにつれて違和感を感じはじめました。 なんだろうとよく見てみると... ひとつウエノ女 ス…

【閲覧注意】夜勤介護のマンガ日誌 第10夜~よかったらもらって!~

とある日の早朝。いつも朝早くから笑顔で出て来られるおばあさまがいました。その日は手招きで呼ばれたのでお部屋まで行きました。 おもむろに紙袋を差し出して... よかったらもらって! う〇ちと汚れたおむつが入った紙袋を手渡されました。どうやら夜間に…

夜勤介護のマンガ日誌 第9夜~心は真っ白!!~

とある日の夕方。いつもタバコを吸われる利用者様がいらっしゃいました。つい30分前に喫煙された為、夕食後に喫煙されてはいかがでしょうかと提案しました。 そうするとこう答えられました... 心は真っ白! お人柄が良いのはよく分かります。どちらかとい…

【閲覧注意】夜勤介護のマンガ日誌 第8夜~おひとついかが?~

とある夜勤の日。見回りでお客様の利用者様の居室に入った時、おばあさんが椅子に座って何かを一生懸命丸めていました。 何かと思い声を掛けつつ近づいてみると... おひとついかが? なんと恐らくご自身のう〇ちを一生懸命に丸めてタンスの上に並べていまし…

夜勤介護のマンガ日誌 第7夜~お花畑~

とある夜勤の日。巡視で見回りしていると、いつも熟睡しているおばあさまの目が開いていたので、具合でも悪いのかと思い声を掛けてみました。 すると唐突に... お花畑 一瞬戸惑いましたが、話を聞いていくうちに半分寝ぼけているようでした。 素敵なお花畑今…

夜勤介護のマンガ日誌 第6夜~出所はいつ?~

とある夜勤の日。事務所から誰かが呼んでいる声が聞こえました。常連のおばあさまが聞きたい事があるとの事で 内容を聞いてみると... 出所はいつ? どうやらお帰りの日にちを聞きたかったようです。施設ではお帰りの日は「退所」と言います。「出所」だと刑…

夜勤介護のマンガ日誌 第5夜~日本語上手ね~

ある日の夜勤、夜間に車椅子の方のトイレ誘導をしている時、お部屋に帰る途中色々お褒めのお言葉を頂きました。 その中の一つに... 日本語上手ね 私自身顔が濃いめの為、よく間違われます。 聞いたところ他の利用者様から私が外国人だと聞かされて信じていた…

夜勤介護のマンガ日誌 第4夜~星にねがいを。~

ある日の夜勤、夜中の2時頃に利用者様のおむつ交換を終え、フロアを歩いていると遠くの窓の辺り何か気配を感じました。 恐る恐る近づいてみると... 星に願いを。 話を聞くと「早く家に帰りたい」との事。 星に願いをかけていたのでしょうか。願いが叶います…

夜勤介護のマンガ日誌 第3夜~ゼロ距離おばあちゃん~

ある日の夕方、私がフロアを見守っていると、おばあちゃんが困ったご様子で手を挙げていらっしゃいました。 そのまま歩いて近づいてきたのですが... ゼロ距離おばあちゃん あまりに近くてびっくりしました。 結局何が困っていたのか分かりませんでしたが、話…

夜勤介護のマンガ日誌 第2夜~そんな所でどうしましたか?~

夕食後、部屋の入口から覗き込むように見ているおばあさまがいらっしゃいました。 不安そうに見ているから、近づいてどうしたのか聞いてみました。 そうすると、こう仰いました。 踊らないですよ... 何をどう思ったのか分かりませんでしたが、そのようなイベ…

夜勤介護のマンガ日誌 第1夜~お腹の調子はどうですか?~

夕方から軽微な腹痛を訴えていたおばあさまがいました。 その夜。いつも夜中の1時にトイレ誘導するので、ついでにお腹の痛みについて聞いてみました。 すると・・・ お腹の調子はどうですか? どうやらお腹の痛みは無いようです。 それにしても辱めるような…