ちょこ。ころんの介護備忘録

介護士の出来事を記録しています。

夜勤日誌その4~膀胱ろうから排尿がない!?~

 

夜間膀胱ろうから排尿がない場合、対応はこうしています。

1.このようなケースです。

認知症:なし

お薬:なし

歩行:全介助

排泄:全介助(昼夜おむつ対応)

失禁:あり

食事:一部介助

異食:なし

口腔ケア:全介助

整容:全介助

人柄:乾燥肌の方で、眠前に保湿クリームを全身塗ると、「気持ちいい!」、「嬉しい!」と仰って下さる前向きな方です。

夜間の様子:寝返りができない為、褥瘡が診られるため2時間置きの体位交換を実施しています。よく眠られる方で夜起きることは稀です。

2.施設での対応はこうしています。

  • 膀胱ろうの為、3から4時間置きに尿破棄を行います。
  • 膀胱ろうのカテーテルが詰まりやすいとの事で、尿の色、血の有無、浮遊物の確認をしています。
  • 排便への認識がほぼない為、様子を見ておむつ確認します。
  • 肌の乾燥が強くかゆみの訴えがある為、眠前に全身に保湿クリームを塗布します。

3.実際の介助実績はこうでした。

 夜間時の尿破棄については夜勤に委ねられているため、私は21時、1時、5時に尿破棄をいつも行っています。1日の水分量は800㎖~1,200㎖と少ないため、夜間の尿量は多くはありませんが、3回ともに200㎖~400㎖はいつも尿バッグにある状態が通常です。

 ある日、21時の尿破棄時に50㎖程度しか出ておらず少し違和感を覚えましたが、ここでは様子観察として記録しました。1時の時、排尿が全くないため責任者へ連絡し夜間往診する事となりました。

 この時、確認した事は前日の尿量はどうだったか。水分量はどうだったか。膀胱に膨らみがあるか。ご本人様へ違和感や痛みがないかを確認しました。

 尿量は通常通りかやや少なめ、水分量は通常通りでしたが、膀胱の膨らみがやや見られました。ご本人様とはあまり疎通取れず確認できませんでした。

 往診の結果はカテーテルの詰まりによるものでした。ただ、夜間では様子観察を継続し、翌日かかり付け医院にてカテーテルを交換するとの事でした。

4.とあるひの勤務実績はこうでした。

入床数:16床

夜勤人数:1名

勤務時間:16時から翌9時

休憩時間:1時間(実質0時間)

訪室回数:100回(コール回数10回、その他おむつ交換・巡視90回)

おむつ交換数:10回

 

5.まとめ

 今回は夜勤の中で異常が見られた際の行動の一例をご紹介しました。いつもご利用頂いている方の場合は、通常とのギャップから違和感を感じてもらうことが大事だと思います。そこから過去のデータや今の状況を基に報告すべき人(私の場合は責任者でした。)へすぐに連絡しそこから判断を仰ぐ事が大事だと考えます。

 私の場合、1人夜勤であるため、対応に追われ中々難しい日もありますが違和感という感覚を忘れずに業務に取り組もうと思わされる一件でした。

 

<自己紹介>

介護経歴:2020年1月から現在

前職:製造業のサラリーマン

結婚:既婚(子供2人)

介護業界との出会い:製造業の会社をリストラされ、フリーターをしながら職を探していた時に偶然出会いました。未経験からのスタートでしたが前職の経験もあり接遇や対応を評価された為、更なる経験を磨くため現在も継続させて頂いています。