ちょこ。ころんの介護備忘録

介護士の出来事を記録しています。

夜勤日誌その2~夜間せん妄の時どうする?~

 

利用者様が突然夜間せん妄で暴れた場合、夜勤対応はこうしています。

1.このようなケースです。

認知症アルツハイマー認知症

お薬:特になし(便困時の下剤のみ)

歩行:一部介助(杖歩行で付き添いが必要)

排泄:一部介助(ズボンの上げ下ろし介助)

失禁:あり

食事:自立

異食:なし

口腔ケア:一部介助

整容:一部介助

人柄:あまり感情を出されない方で、介助拒否時に暴力行為を起こすこともあります。

あまり人との関わりが得意でない為、話掛けてきた方を威嚇してしまうような事もあります。

夜間の様子:基本的に入床後から起床まで良眠されています。夜間はおむつ交換ですがほぼ入眠されたまま交換しています。

2.施設での対応はこうしています。

  • 転倒リスクあるため、歩行は付き添いを実施しています。
  • 夜間の起き上がりはない為、センサーは設置していません。
  • 食事の時、他の利用者様とトラブルになる事があるため、他の利用者が視界に入らないような位置に着席頂いています。

3.実際の介助実績はこうでした。

 ある夜勤時に突然、居室から杖無しで歩いて出てこられ、今から帰るを大声を上げながら、玄関まで早歩きで歩いていました。ご本人様にお話しを伺うも意思疎通が取れない状態で、錯乱状態でした。普段は杖歩行でも左足に力が入りづらく歩行が難しい状態でしたが、この時は力強く早歩きで歩いてらっしゃいました。そのまま玄関まで向かうと鍵の掛かった玄関扉を無理やり開けようと何度も玄関をガンガン叩いたり、無理やり引っ張ったりされておりました。

 暫く玄関とフロアを歩いておられましたが、疲れが見えられ少し落ち着きを取り戻した時に、居室までご案内し暫く様子を見ることとしました。30分から40分後に完全に落ち着きを取り戻された為、水分補給促し臥床頂きました。

 これは私の感覚ですが、錯乱状態または混乱された状態の方は、目つきが極端に変わったり、目の中の光が少し弱い印象があります。その感覚を基に様子を見たり、再度誘導したりしています。この日はこれ以上は特に何も起きず朝までぐっすり良眠されました。

 起床時に暴れた際に怪我をしていなしかボディチェック行い、特に変わった事がない事を日中の職員、看護師に報告し業務終了しました。

 

4.とあるひの勤務実績はこうでした。

入床数:8床

夜勤人数:1名

勤務時間:16時から翌10時

休憩時間:1時間(実質0時間)

訪室回数:70回(センサー鳴動5回、その他おむつ交換・巡視65回)

おむつ交換数:15回

 

5.まとめ

今回は稀にあるケースですが、実際起こった時にあたふたしてしまうものだと思います。こういった場合でも慌てず、ゆっくり利用者様と向き合う事が事故を防ぐという事も含めて大事だと感じています。「無理やり」や「強引」に介助してしまうと利用者様、介護職員共に事故に合うような事例もあります。特に1人夜勤のような環境だと不安が大きいと思います。ですが、自分でできる事と自分だけではできない事を分けて考え、できない場合は助けを求めるのが大事です。

 

<自己紹介>

介護経歴:2020年1月から現在

前職:製造業のサラリーマン

結婚:既婚(子供2人)

介護業界との出会い:製造業の会社をリストラされ、フリーターをしながら職を探していた時に偶然出会いました。未経験からのスタートでしたが前職の経験もあり接遇や対応を評価された為、更なる経験を磨くため現在も継続させて頂いています。